歩行検査

根本の原因は歩行にあらわれる

全ての痛みの原因がわかる訳ではありませんが身体の筋腱・関節の痛みの根本の原因が歩行動作にあらわれていることが多くあります



運動連鎖をイメージする野球の投球動作の画像

運動連鎖

身体の姿勢保持や運動には必ず全身の連動を伴います。

何か運動する時に身体の一つの部位の動きに対応して複数の部位が協調して動いています。

連動する動きのどこかに逸脱した動きや機能の不良があると、その動きは障害を生じてきます。

 


石畳の道を闊歩する女性の画像

歩行は複雑な全身運動

歩行はバランスを安定させたりわざと崩したりしながら片足を踏み出し身体を前に進める、しかも全身が連動して動く複雑で不安定な動作です。

だから身体のどこかの部位の機能不良などによる運動連鎖の逸脱がストレートに表面にあらわれやすいと言えます。 



歩行検査中の画像

歩行検査

歩行検査では、歩行を分析してその人の症状を引き起こしている根本的な原因を運動連鎖や力学的な観点から導き出して行きます。

左の写真の方の主訴は「朝、起床する時にいつも左の外くるぶしが痛い」でした。

歩行をチェックしてみるとモデルさんのような魅力的なウォーキングでしたが、問題はその特徴的な歩き方ではありません。

 


歩行検査の画像

左足が着地して左に体重を移し変える段階で左足が少し外側に傾いているのが見えます。

この動作が繰り返されることで左の外くるぶしの辺りから膝にかけて常に負担がかかっていて、それが症状を引き起こしていたと推測されます。

詳しく調べてみると左のかかとの骨が少し変形していて、そのために体重を乗せ変えた時に足がわずかに外側にローリングするような動きをすることがわかりました。



この方には、かかとのローリングが軽減するように靴のインソールにパッドで補整をして、また足首のストレッチと脚の外側の筋のストレッチをお教えしました。

歩行検査で得られる重要なメリットは、本人が原因を画像で見て自覚できるので自分で予防できるようになるということと、原因に対して自分でストレッチなりエクササイズを行うことで痛みをセルフコントロールできるようになるという事です。